成金と自由人と愉快な仲間達ふ　え　た

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2024/04/20 (Sat)

（アクスヘイム某所）

リック「（あー……。やべ、金ねぇ……。帰ったらクルツに小遣いせびるか……。）」
ティーガ「………兄貴っ！！」
リック「………ぁあ？」
ティーガ「俺！俺っすよ！！」
リック「……ティーガがなんで此処にいんだ？」
ティーガ「兄貴を追いかけて来たんすよ！」
リック「……餓鬼がよくここまで来れたな…。お前、母親はどうしたんだよ？」
ティーガ「あ……、その…、あの……、お母さんは………。」
リック「………はぁー…、まあいいけどよ……。」
ティーガ「あ……あの、兄貴、俺、来たら迷惑っすか……？」
リック「………知らね。俺に聞くな。」
ティーガ「………（しゅん）」
リック「………おい、何もたもたしてんだよ。行くぞ？」
ティーガ「……え？」
リック「帰んぞ。」
ティーガ「兄貴……！！」

（中略）

リック「ただいまー。」
ティーガ「………おじゃましまーす…。」
クルツ「……………（冷たい視線）」
リック「………なんだよ。」
クルツ「そんなでかい子供いつ作ったんだ……？」
リック「Σ俺の子じゃねぇし！っつか年齢的におかしいだろ！こんなでかい餓鬼が居てたまるか！」
クルツ「へー？説得力ないな。日ごろの行いを反省しろ。」
ティーガ「あ……兄貴を悪くいうな！！」
クルツ「そういえば俺にも俺のことは兄貴だと思っていいぞとか言ってたなぁ……。まさかお前、そういう趣味なのか……！？」
リック「断　じ　て　ち　が　う　！」
クルツ「はっ！どうだか！」
ティーガ「あ……あの……。」
クルツ「こんな小さいのに、こんな駄目人間に洗脳されちゃったのか……可哀想に……。」
リック「だーかーらー！こいつはマジで弟なんだっての！正真正銘あの糞野郎のっ…………。もう、いい、別にどっちでもいいんだけどよ。こいつ行くとこないらしいから、このまま放っておくわけにもいかないだろ。」
クルツ「まさかお前からそんな言葉が出るなんてな……。絶対面倒癖ぇって放っておきそうなのに……。」
リック「…………うるせぇ。」
クルツ「お前も人の子だったってか。」
ティーガ「あ……あの、俺、迷惑なら……。」
クルツ「今更１人２人増えた所で変わらないさ。部屋だっていっぱいあるし、好きにすればいい。」
ティーガ「ありがとうございます！」

（クロムウェル一家にまた人が増えたようです）